今回はアニメーションを制作していく上では欠かせないフレームレート（fps）について説明していきます。
フレームレートとは、動画の1秒間で画像が何枚表示されているかを示しています。
ゲームの設定画面などで馴染みがある方もいると思いますが、よく例に上がるのはパラパラ漫画ですね。
30fpsでは1秒間に30枚、60fpsでは1秒間に60枚表示してくれます。

動画は1秒で1周する球ですが数字が高いほど滑らかですよね？
これがフレームレートの違いになります。

Mayaでアニメーションを作る際にも、フレームレートの設定をしなくてはいけません。
Maya作業画面の右下にfpsと書かれたタグがあります。そこを開くとたくさん数字が出てきます。
中には小数点が付いているものや単位が違うのものもあります。

「Mayaアニメーションを触ってみよう」の記事と同じことをやっているのに
記事の動画と比べて動きがカクカクして見える時はフレームレートの設定を見てみましょう。

fpsの設定は基本的にアニメーションを作り始める前に行います。

アニメーションを作成した後にフレームレートの設定をしてしまうとキーフレームの位置が小数点以下になってしまうことがあります。
Mayaに限らずコンピュータは小数点数よりも整数の方が何倍も速く処理ができるので
小数点以下のキーフレームがあると必然的に処理速度が遅くなってしまいます。
後々の修正も大変になってしまうので、シーンを開いたら最初に設定するようにしましょう。

とは言え、毎回新規シーンを開く度にfpsを変更するのも手間ですよね。
動画の方法で新規シーンを設定すると、それ以降新規シーンを作成した時はその設定が引き継がれます。

フレームレートの設定は用途によって変わります。
使用用途によって使い分けられているので自分が作りたいものに合わせて設定してみましょう。

映画やアニメで一般的に使われるのは24fpsですが、なぜ24fpsなのかは理由があります。
一昔前の映画やアニメは今のようにデジタル撮影ではなくフィルム撮影でした。
フィルム撮影では一枚一枚にコストがかかるため、なるべく少ないフィルムで
尚且つ投影装置や音声と同期ができる最適なフレームレートが24fpsだったと言われています。

では技術が進んだ今、なぜ未だに24fpsが主流として使われているのでしょうか？

60fpsや120fpsなどの高いフレームレートでは動きが滑らかすぎて
映画やアニメなどの映像作品だと現実感がありすぎると感じるようです。
非現実的な世界観が魅力である映画やアニメはフィクション感があって
映像的に映える24fpsが適しているとして今でも24fpsが使われてます。

単にフレームレートを上げればいいと言う訳ではなく、ちゃんとした理由があって24fpsを使っているんですね。
興味がある方は24fps以上の作品を探してみて、ぜひ違いを感じてみて下さい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。今後も様々なアニメーションテクニックを発信していきます！
次回の更新をお楽しみに！！
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